2014年08月20日

やんばる海水揚水発電所

皆さんは、沖縄の東海岸にある謎の八角形をご存知だろうか。


この辺です。
やんばる海水揚水発電所

もっとアップにしてみるとこんな感じ。
やんばる海水揚水発電所


あきらかに人工的!

みすてりーさぁーくる?




いえいえ、これこそ沖縄が誇る世界初の
「やんばる海水揚水発電所」なんです。
やんばる海水揚水発電所


見学のアポを取っていざ!

発電所に関しては全くの素人ですが、
発電所見学は今回で二回目!

事前申請し、こんな私でも快く受け入れて頂きました。
やんばる海水揚水発電所


しっかりとしたレクチャーを受けました。
若かりし頃のゆーりきやーが出演するビデオによる紹介も。
やんばる海水揚水発電所


水力発電や火力発電なんかはなんとなくイメージできるんですが。

揚水?あげみず?ようすい?


インストラクターの方と実際に見学へ!
専用エレベーターで地下132mまで一気に下ります。
やんばる海水揚水発電所

カイジもびっくりな地下施設。
発電による熱気がムワッとする中、
さらにレクチャーを受けます。

少人数にとても申し訳ない気持ちを感じながら、
インストラクターのおじさんにガンガン質問を浴びせます。

そしていつもの1.7倍関心するリアクションw

やんばる海水揚水発電所

しかし本当に興味深い。

海水揚水(かいすいようすい)発電というのはつまり、

夜の使用電力が少ない時間帯に貯水池へ海水を汲み上げ、

昼間電力が大量に必要な時間帯に必要に応じて海水を流し発電する。


いわゆる乾電池の役割だそうです。



沖縄にある火力発電所だと、夜動力を下げて、昼上げる
といった発電をすると逆に効率が悪いとの事で、

この海水揚水発電が重宝されているそうです。



地上と物を運搬する大きな穴。
やんばる海水揚水発電所

「パンッ」と手を叩くと1、2秒して「パンッ」と反響音が聴こえます。

単純ですが、恐ろしく深い穴という事を実感できました。


狭い通路内にはこんなやつも。
やんばる海水揚水発電所

放水口へと続く通路。

いやーテンション上がりますなー!
やんばる海水揚水発電所

おじさんと一緒に延々と続く通路を歩きます。
やんばる海水揚水発電所

地下水が滴る中、今地震とかあったらこえーなーとか思いながら振返る。

すごい距離。
やんばる海水揚水発電所


通路の終わりには厚さ80cm近くのごっつい扉を

おじさんが横のスイッチを押して開きます。

「ガコーーン」

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」



扉の向こうには綺麗なやんばるの海が広がっていました。

大量に敷き詰めたテトラポットで今回の台風も凌いだそうです。
やんばる海水揚水発電所



おじさんともたくさん話しが出来、来た道を戻り地上へ。


これが無料ってんだからすごいよね。



しかも普段この施設は石川石炭火力発電所から

遠隔操作で制御運転しているそうです。


かっこいー!たまらん!


貯水池の周りには緑が広がっていました。
(そりゃやんばるだもん)

水圧管路の実物。直径2.4m。
やんばる海水揚水発電所


帰り際インストラクターのおじさんが、
「ヤンバルクイナも数回見た事がある」と自慢して来ましたが、

いやいやおじさん僕はもう二桁突入してますよ。とは言わず(←大人!)

辺りを散歩していると、

「ケッケッケッケッ」

とヤンバルクイナの泣き声が!

おじさんホンマやんけー!
と思わず関西弁が出てしまうほどテンションが上がる。



まとめ


この発電所の役割としては、

安全に安全を期したものの3重目ぐらいの役割だそうです。

グレーゾーンかと思って聞きづらかったが、
海水を汲み上げる動力、
この施設の建設費を考えると効率としては70%程度だそうです。


事故や災害への備えとしてここまで尽力しているんだと感心しました。


普段何気なく使っている電気。

何かあった時に騒ぎまくるDQNにならないよう心に誓いました。

Posted by ヴァ乳 at 17:15│Comments(0)
 
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